2024年1月1日、能登半島地震が発生。
日本列島を揺るがす大地震の翌日、1月2日には羽田空港で日航機と海上保安庁機の衝突事故が発生しました。
二日続けての未曾有の出来事は、全国の交通網を大混乱に陥れ、多くの人が帰省や移動の手段を失いました。
そんな中、日本の大動脈としての矜持を見せたのが東海道新幹線。
JR東海は「全車自由席の臨時列車を運行する」という前例のない決断を下し、多くの人々の移動を支えました。
2025年9月30日放送の『ザ!世界仰天ニュース』では、その激動の32時間を完全再現。当時の舞台裏や人々の声が描かれました。
この記事では、JR東海の決断の内容と当時SNSに送られた賞賛の声をまとめてみました。
能登半島地震と羽田空港事故で日本中が混乱
2024年1月1日に発生した能登半島地震。石川県能登地方を中心に甚大な被害をもたらし、多くの道路や鉄道が寸断されました。
翌2日には羽田空港で航空機同士の衝突事故が起こりました。
火災を伴う事故を受けて18時ごろまでに空港の滑走路を全て閉鎖。消防車100台以上を出動させて消火活動に当たり、21時30分頃に事故のあったC滑走路を除いて滑走路閉鎖が解除されました。
新年早々に続けて起きた大惨事。特に羽田空港は国際線と国内線を合わせた発着数、旅客数はともに国内最大の空港。
帰省や旅行の人々は大混乱となりました。
JR東海が下した前例のない決断「全車自由席の臨時列車」
東海道新幹線は、東京、名古屋、大阪間を結ぶ日本の交通の大動脈です。
東海旅客鉄道株式会社の発表によると、2024年の年末年始(2023年12月28日~2024年1月4日:8日間)だけでも、上下線合わせてなんと三百万人以上が利用しています。
「のぞみ」増発を羽田事故から90分で決定
羽田航空機事故がテレビのニュース速報などで報じられたのが午後6時前後。
その1時間半後の午後7時半ごろには東海道新幹線臨時列車の運行を決定したといいます。
臨時列車の運行スケジュールと発表の時系列
1月2日、東京~新大阪間ののぞみ号最終列車の後に、上りと下りでそれぞれ1本ずつ設定した旨のX(旧ツイッター)の投稿がこちら。
1月2日の夜時点では翌日1月3日は通常通り全席指定席での運行と案内がありました。
しかし、3日早朝になって上下線合わせて4便の増便のアナウンスをしています。
夜のうちに何らかの判断があったのだと思われます。
全車自由席とした理由
そもそも、近年は混雑緩和のために、年末年始の新幹線「のぞみ」全便が全席指定で運行されていて、ほぼ満席での運行です。
つまり、元々乗車する予定でなかった人は「のぞみ」には乗れず、「こだま」「ひかり」の自由席にのるしかないわけです。
しかし、羽田空港閉鎖により影響を受けた人の数を考えると、とても受け入れきれるとは思えません。
多くの人がデッキや通路に立つほどの混雑になることが想像できますし、無理に乗ろうとして危険な状況になる可能性もあります。
「のぞみ」の臨時列車が運行されるという案内に、多くの人がホッとしたことでしょう。
SNSが伝える!「JR東海の神対応」に賞賛の声
この迅速かつ柔軟な対応に、SNSでも賞賛の声が相次ぎました。
仰天ニュース再現ドラマの見どころ
実際の32時間をどう再現したか
番組では、地震発生から事故、そして臨時新幹線運行までの流れをドラマ形式で再現。慌ただしく動くJR東海の指令室、現場スタッフの奮闘が描かれました。
社員たちの熱き想いと裏側のストーリー
単なる運行判断ではなく、「どうすれば少しでも多くの人を運べるか」という社員一人ひとりの思いが表現され、視聴者の胸を打ちました。
まとめ
能登半島地震と羽田空港事故が連続して起きた2024年年始。
交通網が混乱する中で、JR東海が下した「全車自由席の臨時新幹線運行」までには、計り知れない調整と決断がありました。
JAPAN PRIDEとうたわれる新幹線の矜持を見せつけられる思いがしました。
SNSには「神対応」という言葉が溢れ、仰天ニュースでの再現ドラマでも社員たちの熱い想いが描かれました。
まさに“日本の大動脈”である東海道新幹線が、日本を支えるために動いた32時間だったのです。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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