テレビやSNSで見る大食いインフルエンサーやYouTuberの中には、一日に大量の食事を摂っているにもかかわらず、非常にスリムな体型を維持している人がいます。
こうした人々は、一般の人の感覚からすると「どうやってあんなに食べて太らないのか」と不思議に思われがちです。
例えば、TikTokやYouTubeで人気の大食い系クリエイターたちは、1日で何千キロカロリーも摂取する動画を投稿していますが、太るどころかスリムな体系をしている人がたくさんいます。
この「恐ろしい量が入る胃袋」と「太らない理由」について、「ザ・世界仰天ニュース!」で取り上げました。
興味がある方は、ぜひ最後までご覧くださいね!
なぜ大食いなのに痩せているのか?
「大食いなのに痩せている人はどうして?」――テレビやSNSで活躍する大食いインフルエンサーを見て、誰もが一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
2023年放送の「ザ!世界仰天ニュース」でも、このテーマが特集され、大食いでも太らない人々の驚きの体の仕組みが紹介されました。本記事では、その内容をもとに、番組をみてわかったこと(体質や特徴)をわかりやすくまとめます。
大食いでも太らない人の特徴
満腹感を感じにくい体質
一般的に「満腹感を感じるリミッター」が人には備わっています。しかし大食いの人の中には、このリミッターが弱かったり高い位置にあるため、満腹を感じにくいケースがあります。そのため、自然と普通の人以上に食べることができるのです。
胃袋の驚異的な伸縮性
大食いの人は「鍛えられた胃袋」を持つ場合があります。食前はむしろ平均より小さい胃袋が、食後にはお腹全体を覆うほど大きく膨らむ――そんなMRI画像が番組でも紹介されました。
食べてもすぐに排泄される消化スピード
食べたものが長時間体内にとどまらず、比較的早く排泄される体質の人もいます。普通は1日~3日かけて排泄されますが、6時間ほどで排泄されるケースもありました。
腸内環境が太りにくさをサポート
腸内フローラの違いも要因の一つです。腸内で短鎖脂肪酸を多く作る菌が豊富な人は、脂肪の蓄積を抑えたり排便を促進したりするため、体重が増えにくいとされています。
番組に登場した3人のケース紹介
ららさん ― 幼少期からの食の変化と「伸びる胃袋」
ららさんはお母さんも痩せの大食い。ただ、自分は幼少期は食に興味がなく、あまり食べなかったそう。
覚醒したのは中学校になってから。
陸上部の朝練をして授業にでると、授業中におなかが鳴る。
おなかが鳴るのが恥ずかしくて、朝を多めに食べてでかけるようになった。
一方で気が付いたのが、満腹感を感じにくいということ。
今まで食が細かったのは、食に興味がなく、食べるのに飽きて途中でやめてしまっていただけ。
決して満腹だったわけではなかったのだ。
今まで悩んでいた便秘もすっかり解消し、いいことずくめ。
番組で検証したMRIでは、ららさんのお母さんも食後の胃袋が驚くほど大きく広がっており「良く鍛えられた胃」とお墨付き。ららさんの拡張した胃には、医師も「見たことがない」と驚くレベル。
慢性的に胃を大きく膨らませることで、より多く食べられる体質になっていたのです。
ちーさん ― ストレスから食に目覚めた「背中が張る」謎の症状
小さい頃は、煮しめやお浸しなどの超和食のお膳が並ぶ家で育ったので、子供心に食事はときめかなかったという。
高校生になるまで食にはまったく興味なし。
大学になると、新型コロナが蔓延し、せっかく大学生になったのに授業もリモート、友達もできず。
何の楽しみもない中でテスト期間を迎えてストレスMAXになったある夜。
いつものお母さんの作り置きカレーを何の気なしに食べると、今まで感じたことのない美味しさを感じた。
「もう今日は食べてやるぞ!」とストレス解消のつもりでカレーをおかわりするも満腹にならず、
追加で冷凍うどんを3玉。
食べる喜びを初めて感じた日だった。
元々食べたらすぐに出るタイプ。
夜の間に4回もトイレに行っていて、前日にあれだけの量を食べたのにお腹はすっきりしていた。
これ以来、心が疲れた時には食べて癒す、とばかりに食べ放題へ。
特にラーメンにはまって、夢にみるほど。
大食いになったちーさん、たくさん食べるとお腹はもちろん「背中が張る」という謎の症状が。
番組で食前食後のMRI画像を比較したところ、
食事の後の胃袋は縦に伸びきって腹部全体を覆っているが、
空腹時には自然に湾曲していた背骨が胃に押されて真っ直ぐになっていたのだ。
これが、「背骨が張る」と感じた原因。
やっぱりちーさんも翌日には体重が戻る快便タイプ。
らん子さん ― 小腸の処理スピードと腸内フローラの秘密
らん子さんが育ったのは、毎日お米が10合というお家。たくさん食べると褒められた。
学校でもよく食べる友達と給食をおかわりして食べきる。
他のクラスで給食が余ると学校放送で呼び出され「残飯処理班」として頼りにされていたほど。
就職して健康診断を受けたところ、医師から「病気ではないが、胃の幽門がやや開いている」と言われた。
それを聞いて、「幽門が開いて食べたものが腸に流れていくからいくらでも食べられるのか」と勝手な解釈をして、自分なりに大食いの理由に納得した。
番組で胃カメラ検査をしたところ、胃下垂気味だけれども胃の幽門が開きっぱなしということはなく胃の幽門の動きは一般的だという
小腸での処理スピードが異常に早いということが判明。
一般的には食べたものが1日~3日かけて排泄されるが、らん子さんの場合は6時間ぐらいで排泄されてしまう。
また、腸内環境にも理由があることが分かった。
短鎖脂肪酸を作る菌が多くみられ、フシカテニバクターは人の約8・5倍、フィーカリバクテリウム、ブラウティアは人の約2倍あることがわかった。
短鎖脂肪酸とは脂肪の蓄積を抑えたり、腸のぜん動運動を助け排便を促す効果があるという。
大食いしても太らない理由を整理すると
先天的な要因
- 満腹感を感じにくい体質
- 腸の処理スピードが早いので、あまり吸収しないまま排出される
後天的な要因
- 胃が伸び縮みする力が鍛えられた
- 食べる習慣によって体が対応していった
つまり、「生まれ持った要素」と「食べ続けることで鍛えられた結果」の両方が、大食いでも太らない体を作っていると言えるでしょう。
まとめ ― 大食いでも痩せているのは体質と努力の結果
今回の番組を通じて分かったのは、大食いでも痩せている人には「胃袋の伸縮性」「排泄の速さ」「腸内環境」といった要素が複合的に関わっているということです。
遺伝的に可能性を秘めたながら日々の努力(習慣?)によって勝ち取った能力であることはわかりました。
大食いに関しては賛否色々あると思いますが、実際美味しそうに食べる動画に励まされている人もいますので、健康に問題を起こさない範囲で楽しく続けてほしいなと思います。
いくら食べるのが好きとは言えど、仕事でやっていると楽しいことばかりではないと思いますからね!
「なぜあんなに食べても太らないのか?」――その答えは、先天的な体質と、日々の鍛錬が合わさった人体の神秘でした!
最後までお読みくださりありがとうございました!
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